2009年12月4日金曜日

オイルショック

11月5日、夫の会社から「ディーゼルが無くなるらしい」と連絡を受けてから早1ヶ月が経過した。これまでも数回このような経験があったのだが、1週間ほどで解消されていたので、当初はさほど問題にしていなかった。それが今回は、かなり深刻な問題となった。

大本の原因は、マラウイ国内のUSDが不足し、燃料を購入できなくなってしまったとのこと。この国のマラウイクワッチャは海外では紙切れ同然、まったく価値をなさないのである。

そして11月末、ディーゼルのみならずガソリンまでもが不足し、とうとう新聞にマラウイのオイルショックの記事が掲載された。ガソリンを購入するために、ガソリンスタンドでポリタンクを持って眠る人たちの写真もある。今週、家のドライバーにガソリンスタンドの列に並んでもらったのだが、4時間ほど並んで、たったの5リットルしか買わせてもらえなかった。ほんの3日ほど前に満タンにしてもらい、念の為並べるときに並ばせたつもりが、事の重大さに驚きである。

友人は、量の規制が始まったのをいち早くキャッチし、お手伝いさんとドライバーの二人に朝6時から並んでもらい、2人分確保したとのこと。おみごと!並んでいる手間隙を考えたら、ポリタンクで商売を始めた人から倍の値段でも購入する気でいたのだが、そのような、いわゆる闇の販売では水を入れられるときがあり、後のエンジンの寿命にかなり影響するというので、躊躇してできなくなってしまった。

今週は、ガソリン節約のためでできるところは徒歩&ミニバスで対応して乗り切った。夫の職場では集団出勤&帰宅で同僚と協力を始めた。昨日からはポリタンクでの購入は危険であり、政府から禁止令がでたために、並んだ車のみへの販売となった。そのため、ガソリンタンクが来る前日からガソリンスタンドには車の長い列がある。

来週は帰国前の最後の1週間、毎日外出しなければならない状態では、車も並ばせられない。最後の手段はガソリンの入ったレンタカーを使うしかなさそうだ。最後の最後まで悩ませてくれるマラウイである。

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