2009年5月17日日曜日

選挙

今月19日、ここマラウイでは4年に一度の大統領選挙が控えている。選挙日は国民の祝日とするにも関わらず、今月第2週まで選挙日を変更する、しないとマラウイ政府がはっきりさせない状態であった。日本人の感覚からすると、ぎりぎりで選挙日を変更するなんていったら、ただでさえ少ない投票率がどうなってしまうんだと思ってしまうが、ここマラウイでは、来る日が来れば、当然投票しに行くのである。18歳以上に選挙権が与えられており、先月あたりからマラウイ人が数人集まれば、もっぱら話題は選挙の話へと流れていく。

私の住む首都のリロングェはマラウイの中部に位置し、ここでは与党であるDPP(シンボルカラー青)の現大統領の再選が優勢である。しかし、先週になり野党のUDF(シンボルカラー黄)とMCP(赤黒緑の混合色:マラウイの国旗に見立てている)が統合したため、野党側が盛り返してきた形になっている。私の見た限り中部でのDPPの優勢に変わりがないようにもみえるが、つい最近まで一番人口の多かった南部のブランタイヤなどでは、野党である前大統領の支持者が多いといわれており、やはり、蓋を開けて見なければわからないのだろうか。

さて、私の身近に話を変えてみると、周りのマラウイ人のほとんどは、現大統領の再選を望んでいる。日本人から政治の話をすることはタブーになっているのだが、彼らが余りにも自信を持って支持するものだから思わず、ひとりのマラウイ人に質問をしてしまった。「現大統領の再選を望んでいるけど、それは今の生活に満足しているということですか?」と。すると彼は、「国民は彼のリーダーシップに満足しているよ。」という答えが返ってきた。ううっ(-_-;)。痛いところを突かれた気がした。それは最近の日本のニュースでは民主党のトップが誰になるだの、誰が国のリーダーとしてふさわしいかと話題が溢れているが、国民をあっと言わすような“リーダーシップ”が欠けているなーと最近感じていたことだからである。やっぱり、国の代表には一目置くような“リーダーシップ”が欲しいなーと思ってしまったひとコマであった。

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