小学5年生で英語嫌いになってしまった私は、学生の頃に英語の授業を放棄してきたことを今でも後悔している。まさか、海外で英語を使って暮らすようになるとは、そんな未来がもし見えていたらどんなに頑張ったことか(@_@;)
そんな私も英語が不得意なことは変わらないものの、英語に対する姿勢は大分変わったと思う。マラウイに赴任し、自ら英語の先生を見つけて英会話を習っている。私の先生はフェニーという私の2歳下のマラウイ人女性である。彼女は公立の小学校で国語(英語)と算数の教鞭を執っている。彼女には毎週1回、1時間の授業を私の家でお願いしている。数年前に夫を亡くした彼女は、そのきゃしゃな身体のどこにそんなパワーがあるのだろうと思うほど、女手一つで子どもを育て、家族を養っているのである。昨年の6月から授業を依頼しているのだが、明るくフレンドリーな彼女とは、勉強以外にも、一緒に旅行や買い物に行ったり、イベントに参加したりとし、今ではマラウイで一番の友人になった。
そんな彼女であるが、少し問題もある。それは、私が言える筋合いでもないが、英語のレベルが低い(-_-;)、最初の頃、私が書いた日記を修正してもらっていたのだが、ある日、そのノートをみた夫が、次々に修正をしていった。そして一言「文法がめっちゃくっちゃだ、、、」これまで、彼女が添削をしてくれたもののほとんどに間違いがあることがわかった。そのため、夫の案で彼女とは英会話だけをすることにした。それでも、マラウイ人のイントネーションは独特であり、例えば「5(ファイブ)」は「ファイビィ」となり、現地語と混じって単語の最後に「イ」が付くものが多いのである。私が朗読をしているときに、余りにも彼女の訂正するイントネーションがひどいと思ったときは、私もやむなく彼女の発音を指摘する。私の発音機能つきの電子辞書で単語の発音を二人で確認するのである。また、もともとおしゃべり好きの彼女は聞き役に回るのがどうも苦手なようで、一人で暴走してしまい、私がそれを制御するときもある。
こんなことを書いてしまうと、なんで他の人を探さないんだと思うかもしれないが、私は彼女が好きだし、マラウイが好きなのである。彼女とマラウイの過去、未来について話すことや新聞からホットな話題を抜き出し、それについてディスカッションをすることは、わたしの楽しみのひとつとなっている。そして、今日も彼女は私との会話を終え、「あー楽しかった」と言って帰っていった。
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