当然小田原市には愛着があるわけだが、そんな私が日本から遠く離れたここマラウイで今日、感動の再会を果たした。それは、私が中学時代にお世話になっていた車である。
私の中学は構内に給食施設がなく、そのため私たちの給食は、小田原市給食センターから毎日ワゴン車で運ばれてきていた。そのワゴン車が、現在ミニバス(乗り合いバス)としてマラウイで活躍していたのである。
最初の偶然の出会いは1年以上前にマラウイの首都から車で5時間ほど南へ向かったブランタイヤに夫と旅行にいったときである。そのときは運転する車の中から発見したため、あっという間にすれ違ってしまい、引き返して探すことができなかった。でもそのことがずっと心残りだったので、今回南部に出かけた帰りにブランタイヤで1泊することにした。
そして今朝、バス発着所で目的のミニバス探しをしていた。通勤時間であったため、アリの行列のようにミニバスが入ってきては、去りと繰り返す中、私はひたすら立ってきょろきょろしていた。親切なミニバスのドライバーたちが「どこへ行くんだ」と何度も聞いてくる。「私はバスを探しているんだ」というと当然、「どこへ行くんだ?」と繰り返す、皆が私の元から去ってくれないので、本当の理由を説明すると時間のあるドライバーが「一緒に探そう」といって特徴や以前見かけた場所、なぜ探したいのか等次から次へと質問してくる。そんなやり取りを繰り返しながら、私は(マラウイで一番栄えているこのブランタイヤでひとつの車を1日で探すのはちょっと無理があったかな)なんて、半ばあきらめながらもマラウイアンとのやりとりを楽しんでいた。
それが探索を始めてから45分程度たったとき、遠くから“小田原給食センター”と大きく書かれたバスが近づいてくるではないか。私は「あれだ!」と叫ぶと同時に走った。それまで一緒に話していたマラウイアンも後から追いかけてくる。私は興奮しながら“小田原市給食センター”のワゴン車を運転するドライバーに「お願い、少しでいいから止まって。この車は私が子どもの頃に日本でお世話になっていた車なの。お願い、お願い。」といい、追いかけてくれたマラウイアンに写真を撮ってくれるように頼んだ。当然、行列を止めたわけだから、後ろのミニバスからも「なんだ、なんだ」と顔をだしてくる。私は集まった人たちに「今日、私はとってハッピーなの」と伝えるとある人から「顔を見ればわかるよ」といわれてしまった。それだけ、興奮してしまった感動の再会であった(*^。^*)
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