私はこれまでマラウイで栄養士として働いた経験がない。そのため、ニーズにあった教材を作製するには、母親に必要な情報は何か、現在どのような生活を営んでいるか(生活環境)、また教材を使ったときにどのくらい理解する力があるか、等を知る必要がある。そこで、現在支援対象地域の保健所スタッフに協力を仰ぎ、NGOスタッフとともに支援対象女性の家庭を訪問させていただいている。
これまで10件の家庭訪問を終了し、郊外に住む平均的な家庭(支援対象者中)というもののイメージがつかめてきた。訪問した家庭は、ほぼ全てにおいて電気がなく、家に上下水道が整っておらず、家庭菜園や家畜の所有がない、または十分でないことがわかり、家庭によっては一夫多妻であるために通常夫が家にいない場合もある。そして誰もがVMの支援が1パックでは足りないと洩らす(乳児30食分/パック)。これらの課題に対してどういったアプローチをすると良いか、できるだけ持続可能性(自立発展性)を意識して伝えられる媒体が作れたら良いと思う。
まずはドラフトの締切が今月中旬、さあ、がんばるぞ!
写真は、支援対象女性の保健所往来の様子である。頭の上のブランケットの中には、保健所でもらったVM、石鹸、飲み水用の消毒塩素、水をこす布等が入っている。今日保健所で出会った女性の中で、一番遠い家に住むものは、片道3時間掛けて、赤ちゃんを背負って歩いてきたという。帰りは当然荷物が増える。往復6時間の道のりプラス保健所での待ち時間を考えると、1ヶ月に1度保健所に行くと言う事が、いかに重労働であることがわかっていただけると思う。
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