2009年6月16日火曜日

耳掃除

マラウイに来るまで自分以外の耳掃除をしたことがない私であるが、毎週通っている孤児院では、2ヶ月に一回ほど子どもたちの耳掃除をしている。といっても、本格的にというよりは、綿棒で耳の外側と穴周辺をきれいに拭き取る程度。今日はその日であった。

耳掃除に対して子どもたちの反応は様々。綿棒をみせただけで注射と勘違いするのか泣き出す子、私の膝の上でなんとも気持ちよさそうな表情をする子。そして彼らの耳掃除をした綿棒は大概真っ黒になる。最初これをみたときは、もっと頻繁に掃除してあげた方がいいのかとも思ったが、インターネットで耳掃除について調べるうちに、「まあ、2ヶ月に1回ほどでよいだろう」と自分の中で判断した。ちなみに、日本で推奨されているのは2-3週間に1度のようである。

その理由は、第一にマラウイでは頻繁に耳を掃除する習慣がない。私のお手伝いさんに聞いたところ、4ヶ月に1度掃除するという。そして綿棒が手に入らないときは、マッチ棒をつかうとのこと。第二に、耳垢は酸性であること、たんぱく質分解酵素があることからある程度付着していることで、殺菌作用が維持できること。第三に、耳垢に含まれている脂肪が耳の表面を保護していること。第四に、耳にはそもそも耳垢を外に出そうとする自浄作用があるので、その力を低下させることがないようにしたいこと。である。それでも汚れすぎても難聴や炎症の原因になってしまうとのことなので、上記のように決めた。

そして、間違っているかもしれないが、耳垢は耳垢腺からの分泌物や皮膚が剥がれた物や外部の埃などからなるとのことなので、「黒人の子の耳垢が黒いのは自然なことなのかな」なんて勝手に納得してしまった。(それとも本当に汚れがひどいだけ?)

最後に余談であるが、耳掃除をするだけでも、日本の技術のすごさを実感してしまう。これまで日本で綿棒を購入して、少し使うだけで綿の部分が抜ける経験などしたことがないが、ここで購入した綿棒(何処産であるかは不明)はすぐに綿がほつれてしまい、使用しづらくってしょうがない。。。

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