2009年9月13日日曜日

ブログ

梅田望夫著の「ウェブ進化論」を読んだ。電子機器全般に奥手の私にとって、すごい速さで動いているんだろうなとしかキャッチできていなかったITの世界の話が、わかりやすく書かれていてとても面白かった。

そして、今さらながら、辞書代わりにお世話になっている、そして私のブログの場を無料で提供してくれている会社「グーグル(2005年に時価総額が10兆円を越えた)」の2人の創業者が1973年生まれと、私と同年代であることにも驚き、その若さで「世界の情報を自分たちの手でひとつにまとめてしまおう」という発想を抱くことやその行動力に驚いた。

ここでは、難しいことは抜きにして、単純に私が「へぇー(‐。‐)」と思った第4章の「ブログと総表現社会」の著者の考えを紹介する。その前に、ブログとはウェブログ(Weblog=ウェブの記録)を語源とし、日記風に書かれた個人のホームページであるというシンプルな説明があった。そしてもう少し詳しく説明すると、ブログの仕組みは記事に固有のアドレス(URL)がつけられているので、「○○さんのブログのこの記事」とピンポイントに検索や紹介が可能であるとのことである。最初の頃、両親から「ブログってなんなのかよくわからないのだけど」というメールがあったので、こういう説明をしてみればよかったと思ったので載せておく。

私が面白かったのは、日米のブログ文化の違いである。アメリカでは実名でブログを書く人が多く、日本では匿名(ペンネーム)で書く人が多い。かく言う私も日本人であるなと実感したのだが、アメリカ人は自分の考えをオープンにしてなんぼの世界で生きている。彼らは「自己主張」のはっきりした国民であり、ペンネームでそれを主張しては意味がないのである。とてもストレートな人たちだ。

私の友人が以前アメリカの学会に参加したときの感想を私に言ったときのことを思い出した。「アメリカ人は発表者に“とても良かった”と伝えるだけで手をあげるので驚いた」と。日本人である私たちは、学会の口頭発表の後の質疑応答などは、よっぽど自分の専門がその発表と関わっている、もしくは興味がないと手をあげられないものである。

とはいっても、日本も若い世代を中心にオープンカルチャーが根付き始めていると著者も述べているが、私も同感である。今後ブログを通して自分をアピールし、就職につなげていくなんてことが日本でも増えていくのではないだろうか(私の義姉は米国で実践していた)。

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