2009年7月16日木曜日

バイタミール工場見学

私の活動するNGOが運営するバイタミール(栄養強化ポリッジ:おかゆ)保管倉庫を一度見ておきたいとBossに相談したところ、快く了解をしていただいたので、もう一人のボランティアの方と一緒に見学に行った。

場所は、Lilongwe中心から車で40分ほど離れたところ、たくさんのバイタミールが製造順にきれいに保管されていた。そして、私たちが説明を受けている際にタイミングよく、新たなバイタミールが運ばれてきた。驚いたことに、20kgもの袋を女性がトラックの荷台から降ろしていた。「そうだっ。この国では、重たい水汲みや薪運びなども、老若男女問わずに行なわれているんだ。」と、この光景を見てあらためて思うのであった。

さて、保管倉庫の見学を終えた私たちは、ラッキーなことに近くにあるバイタミール製造工場まで連れて行ってもらえたのである。

そこでは、主な原料となるとうもろこしと大豆がバイタミールになるまでの工程をみることができた。まず、細かい埃を取り除き、ローストされた後、大きなゴミや不良な粒が人の手によりはじかれる。次に、計量されたとうもろこしと大豆が4:1の割合で機械によりミックスされ、その後粉状にされる。最後に、その粉とビタミン・ミネラルが特殊な技法により粉にされたものを定量ずつミックスし、パック詰めされるのである。

この工場では、自社による品質管理(主に水分量の測定)と定期的にMalawi Bureau of Standards(MBS:マラウイ品質管理局)による成分チェック・衛生チェックが行なわれている。しかもMBSの検査は隔週で行なわれているらしい。マラウイでは自国で製造されているものが少ないから、そのような頻度でできるのだな、とちょっとひねくれた見方をしてしまった。そして、バイタミールに関していえば、NGOで活動している私としては、品質管理をしていただいていることで安心して推奨できるので、とても有難いことである。

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