2009年7月24日金曜日

石を産んだ女性

7月14日(火)の新聞THE NATIONのトップ記事が「ムランジェの女性が石を産んだ」というものだった。マラウイはこんな内容が新聞のトップを飾れるのである。

さて内容は、週末に陣痛が始まった女性(20)は、伝統的産婆さんの勧めにより、県病院に連れて行かれた。そして、そこの医師が取り上げたのは、なんと300gの石のような物体であった。

彼女は以前にも同じ経験をしている。そして今回、彼女が妊娠したときの伯父の言葉が波紋を呼んだのである。「彼女は石を産む」と。村長はこれを「黒魔術」として、その伯父を逮捕しようとし、夫と夫の母親は離婚を望むという。

「そんなアホな(゜o゜)。誰か調べてあげて」というのが、私の率直な感想であった。すると、今度は7月22日(水)の新聞に「石の子ども今日検査へ」という記事が出ていた。医師の仮説としては、子宮内の腫瘍か、石灰物の塊ではとのこと。なにはともあれ、検査をしてもらえることはよかった。よかった。でもそうなると気になるのは検査結果。次の日も新聞を買うことにした。

7月23日(木)。検査の結果、石はただの自然物であった。つまり、外部にある石を故意に入れたか、そう見せかけたのか。出産までの過程はわからないが、自然界に存在するただの「石」だったのである。まあ、いろいろな想像はできるが、検査結果に納得するのが日本人。

しかし、マラウイ人はさあ大変。新聞にはインタビューを受けた人たちのコメントがあり、「あれは黒魔術だと信じている」というし、夫の職場の人やゴルフのキャディーまでもが、「当たり前じゃないか、あれは黒魔術だ」というではないか。

マラウイでは、黒魔術は実在するそうである。。。

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