
今日は、農業に興味のある人が集まったサークル、農業分科会が首都から1時間ほど離れた有機農場を見学するとのことなので夫と二人でおじゃまさせてもらった。ちなみにここの見学料はMK300、そしてここで採れた食材を使ったランチが+MK300で楽しむことができる(どのおかずもとても美味であった♪)。
そこは、マラウイ人の経営する農場としては、これまでみたことのないほどに整備され、農場というよりはひとつの“施設”のように感じられた。

10haの土地には、20cmほどの灌漑が迷路のように張り巡らされており、水が隅々までいきわたるように計算されていた。なんでもこれを設計した創設者は、農業に関するドクターを持っている素晴らしい方だったらしい、その方が亡くなられた現在は、息子さんがりっぱに後を引き継いでいる。それが、毎年雨期を経験しているにも関わらず、復活するこの灌漑となっているのだろう。この深さも幅も最小限に抑えられた灌漑、少しずつ傾斜していなくては、すぐに水は違う方向に流れてしまいそうである。今回、見学が始まったと同時に水路が開けられ、少しずつ確実に進んでいく水に、私は何度も感動してしまった。
到着後、まず私たちは有機農法についての説明を受け、ランチの後に、2時間ほど歩きながら各農地の説明を受けた。途中、薬草やにんにくを潰して、水に溶かして使う農薬(主な効用は虫除け)の作り方から使用までの一連の流れをデモンストレーションしてもらった。写真はレタスと唐辛子にはたきの様なスティックを使って農薬を振りかけている様子である(彼の背後にはズッキーニ畑が広がっていた♪)。

最後に今回心残りだったことは、見学後、「この有機野菜を買えないか」とたずねたところ、「畑に戻り、欲しい野菜を取りに行かないといけない」と言われたことである。徒歩2時間かけての見学で疲れていた上に、これからまた時間をかけてしまっては団体行動を乱すことになってしまうので諦めざるを得なかった。見学者に購入してもらう野菜を用意してないなんて、欲がないのか、マーケティング(宣伝も含めて)が足りないのか、日本では余り考えられないことで、「実に惜しい(>_<)!」の一言である。
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